Report Mr.Skipper 08/14

21/09/2012 00:36

 

5日目8/14(火)~8/15(水)そして英会話個人レッスン全般について

 

  英語のレッスン発音練習と、短いトピックを例題にして自分の価値観に基づく意見を表現するレッスンと自分自身の

仕事の概要を説明するレッスンであった。価値観は自分しか語れないので話さざるを得ない。話したい気持ちと表現

しきれないもどかしさを感じるのでなかなかいい教材だ。背の高いDianaさんはおきゃんな人柄だが、なかなか鋭い

センスの持ち主だ。早口だが発音はクリアーで、苦手な聞き取りの訓練にもなった。Karenさんは発音のTEXTを使い、

日本人に苦手な発音を訓練した。私は[l]と[r]の識別と発音をクリアしたが、[z]と[d3]の発音の違いが私になかったのを

指摘し、矯正してくれた。Keziaは会話がスムーズかどうかをチェックした。日常会話には問題ないと言ってくれた。

とりあえず、日常生活レベルは維持できているようで一安心した。最終日にはラップアップがあり、研修レポートを研修生、

講師ともに書いた。講師からは語彙が不足しているが、日常会話や発音に大きな問題はないとご講評いただいた。

今後の英会話勉強は語彙中心にすればよいという方針も立て、収穫だった。

 

 教材については、若干、準備不足もあったと思う。新参者には、Silay Cityの生活一般知識として、スーパーでの

お買い物の仕方(荷物を預け、購入後には購入証明書を門番に渡す)とか、街の地図、輪タクの乗り方、ジプニーの

乗り方、降り方などの現地語教育である。熱帯のおいしい果物の食べ方や旬な時期など、生活上の実践的なものが

ありがたい。我々のレポートを読んで、今後のIkaw-Akoに活かしていただけることと思う。

 

  8/14の午後はTUP(Technology University of Philippine?)という夜間大学の日本語教室に行き、講演をした。

日本語はほんの挨拶程度で、ほとんど英語で講演。私が化学工学出身のエンジニアで製造業勤務の現役と知り、

俄然、日本語教授が興味を持ち、ありとあらゆる質問を投げかけてきた。想定内の一般的な質問だったので、お応えできたが、

質問したいことがまだまだあるので明日も来てくれないか?と持ちかけられた。結局、私だけHiroさんとTomさんとは離れ、

翌日の日程を変更して2日間連続で講演することとなった。教授は、Information Systemの学科があるので、そこを

詳しく説明してほしいと依頼してきた。私も少なからず業務経験があったので、物流の拠点設計、配送ネットワーク設計、

需給計画、生産計画などの情報処理関係の業務経験を語った。情報システムはサプライチェーンのメンバー全体に共有する

業務の仕組み作りがポイントだと語ったのだが、情報システムがツールに使われたことに教授は痛く満足していた。

ビジネス成功のポイントはツールではなく、異文化異業種の融合で生まれるものなのだが、実業経験のない語学教師には

それは想像できなかったらしい。教師社会と実業社会との間にある限界なのかもしれない。

 学生からあまり質問はなかった、と言うか、先生の矢継ぎ早の質問で学生の質問時間がなくなったのに近かった。

しかし、いくつかは質問を頂いた。ある製糖会社に勤める男子学生は真剣に自分の将来はどうなるのかをイメージし、

質問をしてきた。まさか企業の現役が来るとは思っていなかったらしく、短い時間の授業だったが質問の内容は

切実だった。こちらも真剣にお応えした。大事なことは、自分オリジナルの気づきで問題を発見し、仮説を立てて

課題解決に取り組むことだと説いた。安易にGoogleで答えを求めてもそこに自分オリジナルの視点の答えはGoogleには

ない。とも付け加えた。果たして伝わったのかどうか…。それは怪しい。でも、なにか教えるべき価値あることが自分には

あるのだと実感したひとときでした。感謝です。

 その日の夜は、HiroさんとTomさんで夜のバコロドのB級グルメツアーへ繰り出した。

ご両人ともバコロド通で、露天の屋台店の焼き鳥屋に連れて行ってくれた。まさに歩道上の店である。焼き鳥は

どれもボリュームたっぷりでおいしく、ビールがどんどん進む。腹いっぱいに飲み食いしてもせいぜい600円程度で

済んだ。物価がとても安い。ママさんは日本に行きたいらしく、ビザがほしいので日本の身元引受人になって

くれないかと相談された。フィリピン人は出稼ぎして親戚を養い、経済的に豊かになって凱旋してくるのが一般的な

夢なのだそうだ。農業県だから無理もないことだと思うが、いろいろあとから紐がついてきそうなのでビザの話は

鄭重にお断りした。

 

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