Report Mr.Skipper 08/15

21/09/2012 00:52

 

 

8/15(水)

 

  今日は、予定を変更して1日かけてDon Salvador Fall への観光の日となった。

  実は、予定変更になったのは以下のいきさつがあったからなのでした。

 

 研修センターでは、研修生同士で朝、昼を一緒に食事をします。寮母さんの料理の腕もよく、毎日、おいしい

食事を頂いて研修生の間で話も弾む。食事中は自然と何気ない世間話に始まり、「バコロドへは関西空港発な

ら5万円で往復できるよ」という耳寄り情報を頂いたり、昨日の出来事の感想などなど、いろいろ話します。

HiroさんとTomさんは、ここの食事はとてもおいしいと言っていた。確かに旨い。HiroさんとTomさんは他校の

英語研修学校にいた経験があり、食事が粗末だったので、外食にしていたとのこと。

私は初めての英語研修であったがとてもラッキーだ。

 会話の中で私の趣味とか旅行志向を語っていたら、「Skipperさんが自然派志向なら、Don Salvador Fallに

行くといいよ」とHiroさんとTomさんがアドバイスしてくれた。「予定は詰まっているし、授業をさぼらないと

いけない。現地語を話せないので行けないよ」と話したら、「倉田さんならアレンジしてくれるよ」とHiroさんが後押し。

ダメもとで尋ねてみたら、アレンジしてくれちゃいました!しかもIkaw-AkoスタッフのCharieさんのフルアテンド付きで!

そして山間部の田舎の滝見学ツアーとなったのである。

 

朝早くからCharieさんにアテンドいただき、バス、ジプニー、バスと乗り継いで約2時かけて目的地に向かう。

道路はサトウキビ畑の間をひたすら走る。

民家もまばらで緑一色である。

山間部に入ると民家が見えた。こんな田舎なら都会のごみごみした街並みを受けた後だったので、とても

ごみの収集の車は来ないなと思った。

  マングローブの植林ボランティアは確かにやさしい心を育てるが、現実にはごみ収集とかごみ処分の社会的

システムインフラの構築が先だと実感した。後で倉田さんに山間部でごみの焼却をしたらいいと意見したら、

ダイオキシンの問題があるのでごみ焼却は法的に禁止なのだそうだ。

  日本の技術力で1000℃以上のミニチュア焼却炉を日本の技術で開発する海外支援プロジェクトができたら、

いいと思う。環境啓発活動に加えて、資金、保守技術教育、法整備などが必要なので、技術特区のような

ローカルな実験はできないだろうか?今いろんな社会インフラの課題が次から次に浮かび上がり、なるほど

環境問題は一筋縄ではいかないと実感した。

 

さて、そうこうしているうちに目的地に到着。

観光センターでの見学届などを済まし、いよいよ片道1時間の登山道を抜けて滝見学へ向かう。目標は深い谷の

向こうだ。

途中の山道で渓流の水飲み場があり、里芋のように大きい葉っぱを濾紙のように巻いて

コップにして飲む! 野趣に富んでいてしかも冷たくて旨かった!

谷川の川べり近くになると棚田になった田んぼと畑が耕されている。

水牛ともすれ違い、その先では水牛がのんびりと座っていた。

まったくの農村だ。

 

いよいよ滝壺に到着!マイナスイオンの霧でいっぱいだ!

15分で全身びしょびしょになる。冷気とスプレーが常に吹いていてとても気持ちがいい。

Charieさんは山育ちなのでとても健脚だった。私のわがままで、か弱い女性スタッフに

けがをさせてはいけないと思ったが、それは全くの杞憂に終った。

 

山奥の滝なので滝壺には店もなく、立ち入り禁止の札もない。日本だったら危険で絶対に立ち入り禁止になる

ところである。わがままついでに、滝壺に泳ぎに行った。Hiroさんのおすすめメニューの一つでもある。

さすがにツアーガイドさんが滝に近づくなと心配したので滝壺の縁のあたりをウロウロと泳ぐ。写真ではまるで

露天風呂のように写ってしまった。野趣に富んだ迫力が半減してちょっともったいないことをした。

シュノーケルを忘れてきたのもまた惜しまれた。これまた残念!

 

いよいよ帰路につく。

バスがなかなか来ないので、ジプニーに乗った。まさに地元民の生活の動脈だ。セメント袋は積み込むは、

アイスクリームの行商はいるは、地元経済の生活感満載である。天井からセメント袋を下ろすときには

Charieさんの肩に袋ががぶつかった。うっかりすると、危ない目に遭う。でも、これらのヒヤリ体験はいつもの

ことのようで、乗客の誰一人としてびっくりはしなかった。

街の知人のところの祝宴の肴にするのであろうか?

積み荷として生きた若鶏がおとなしく座席下にたたずんでいた。

ちょっと残酷ではあるが、これこそフィリピンの田舎って感じでとても印象に残った。

 

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